どうもこんにちは、あまのちゃむです。
突然ですが、皆さんは、話し方・・・特に「自分の思いを的確に表現」することに自信ありますか?
僕は、得意(になってきたつもり・・・)です。
結局これもテクニックであって、だれでも克服できるものです。

ちょっとしたテクニックだよ。
いっしょに身につけていこう!
0.そもそも論「自分の思っている/感じていることが正しい」
まず、だれかとお話するにあたって、ふと頭の中で
「こんなこと思ってちゃだめ!」
って、話す前から自分を否定すること、あったりしませんか?
その状態で会話をしたって、たぶん、実のない会話にしかならないと思います。
結論から言うと、話す前の 心の中では
「何を感じていようが、それは誤りではない(だって実際そう感じちゃってるんだもん)」
のです。要は、思う・感じるのは各自の自由であり権利ですよってことです。
まず自分を認めてから会話に臨みましょう。
1.アサーションて何?
では、自信をもって感じたことを材料に、あなたはどんな伝え方で、会話をしましょうか。
・イヤだと思う気持ちを表現して、相手をコントロールしたい
・イヤだけど、今をやりすごせればいいから、さらっと流せばいい
・特になにも感じてないけど、相手を立てておきたい
・・・などなど、選択肢は無限にあるわけですが、
実は、伝え方さえも、そのときどきで使い分けていいんですよ。
もし話す相手が、安い飲み屋のオネエサマみたいに、「へー、すごいですねーー!!」て一本調子で来られると、
正直、話す気が起きなくなりませんか?
もとい、一本調子で話すことだって、実はつらいと思うんです。
伝え方のバリエーションが少ないってことは、知らず知らず、自分の意図しない表現になってたりするからです。
「心の中で感じていること」と「相手に伝える”思い”」は、必ずしも一致しなくてもいいんです。
この辺が僕のあまのじゃくたる所以ですが、たとえば
・相手(人・組織)をコントロールするために、「そんなにガチでは考えてないけど、言っとかなきゃいけないかなー」というスタンス
・「結構、的を射たこと言われたな・・・でも、今取り組むべきポイントじゃないから、スルー」というスタンス
・「全然なんとも思ってないけど、これだけは徹底的に低姿勢で話を通さなきゃ。」というスタンス
などなど、時と場合(あと、気分!)で演じ分けてます。それでいいんですよ。
だって、仕事はゲームなんだもん。使える武器の種類は多いほうがいい。
(↓前回、この記事で「仕事はゲームだ」に触れました)
さて、ここで覚えたい考え方は「アサーション」です。
「アサーション」は、違いを認め、気持ちのよいコミュニケーションを交わすための考え方とスキルです。
平木典子著,「図解 自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術 人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ」,PHP研究所,2015
なかなか馴染みのない言葉ですが、簡単に言うと
「僕はこう思ってるんですよ、今あなたはこうしてるんですが、きっとこうするとお互いハッピーになれますよ」
ていう文脈を作り出すための「スキル」です。お互いがハッピーになるところがミソです。
ちなみに、アサーションを実現するための表現を「アサーティブな表現」などといいます。
2.アサーションによる表現 実例
さて、なんとなく「便利なスキルじゃん?」と思っていただけてきたかと思いますので
実例を挙げてみましょう。
あなたの友人が、「今電話してもいい?」と言ってきました。話したい。でもちょっと手が離せない。
返事をいろいろ考えてみましょう。
僕も神様ではない・・・どころか、あまのじゃくですから、時と場合に応じて返事は変えますよ。
↓①が、一番アサーティブでしょうか。意外と②も悪くない気がします。きっと③は友達失います。
①「うーん、ごめん。話したいんだけど、いまちょっと手が離せなくて。10分ぐらいで終えて、こっちからかけなおすからさ。待っててくれる?」
②「いやごめん、ちょっと今日眠いから寝るわ、あとで要件LINEで送っといてくれる?」
③「いやおれ電話嫌いなの知ってるでしょ?最初っからLINE送ってくれよ!」






ぶっちゃけ電話嫌いなのはホントですが。。w
「自分がやりたいことを言うことは 人権として許される」 ことを理解する。
平木典子著,「図解 自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術 人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ」,PHP研究所,2015
そうなんです。思うことだけでなく、本来、伝えることさえも、自由なんです。






ちょっと怖いけどね。
余談ですが、
ANAのパイロットさん、操縦席に2人(機長と副操縦士)乗っているわけですが、
機長→副操縦士 という方向の会話(指示寄りでしょうか)は、まぁ自然でしょうけど、
副操縦士→機長 という方向の会話(機長のミスへの指摘など)も発生するわけです。
そのときに、さすがに立場の低い人が上の人に進言するわけですから、ちょっとためらわれる。
でも、見逃すと大惨事になる。そんなときの魔法の接頭辞が
「アサーションですが・・・」
だそうです。これを言ってしまえば、恨みっこなしで話を聞き入れてもらえる。
そんな約束になっているそうです。
私のこれまでの経歴では、そんな接頭辞を使って話をしているのは聞いたことないんですが、
きっとこの接頭辞、便利ですよね。広めていきたい。
3.注意点
上の最後に「広めていきたい。」と書きました。
実は、もしかしたらお気づきかもですが、
「言う方」「受け取る方」ともに、アサーションのレベルが一定程度ある状態でないと、
これ会話が成り立たないんです。
ギブアンドテイクが成立しますように・・・と思ってアサーションの表現をするんだけど、受け手が
「なに、俺様にギブしろだと!!プンプン!!」としか受け取らない可能性もあるわけです。
なので、この点は注意ですね。






アサーティブな表現を、世のオジサマ達も普通に使ってくれると生きやすいのよ!!
さて今日は「アサーション」のお話をしました。
まず「あなたは、あなたが感じていることは紛れもない事実。正しい。」というところに始まり、
相手への伝え方も、ちょっと計算して戦略を立て、そのときどきで態度を決めていい。
そして、アサーションでいこうと決めたら、文法に則って(あてはめて)表現すればいい。
以前、僕自身、話し方にコンプレックスをいだいてたことがあったのですが、
この考え方に出会えて、かなり楽になった気がします。
この記事が、だれか困っている人のお役に立てますように!






またね!
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